化学Ⅰ・化学基礎 中和反応攻略の流れ

2013.5.14|江本の化学勉強法シリーズ

今年は高校生の化学の名称が 「化学Ⅰ」⇒「基礎化学」へと変わった。

新教育課程では高校1年生が「基礎化学」、高校2年生、高校3年生が「化学Ⅰ」ということになっている。

 

今日はある高校の酸・塩基の分野を教えた。

 

酸・塩基は是非とも得意分野にして欲しい単元である。理論化学の稼ぎどころだ!なんせセンター試験に多い時で2問、少なくとも1問は出題される。

あっ、サービス問題~♪」と感じるようになるまでやりこんで欲しい。

 

 

酸・塩基をしっかり習得しよう!路線~!!

 

①アレーニウス(アレニウス)の定義、ブレンステッド・ローリーの定義!!

きちんと抑えよう。ここがあやふやだとこの先、苦しい問題演習をやっても実力はつかないね。

 

②強酸・弱酸、強塩基をしっかり覚えよう!

強酸・弱酸は全部で6個、強塩基は5個!!酸塩基中和反応でいつも出てくるシリーズは100%暗記!!即答できるまでやりこんでね!価数って何だ??とかならないように!!

 

③覚えた強酸・弱酸、強塩基の電離式を覚えよう!!

こちらも丸暗記!!即答できるまでやり込むこと!ここが遅いと話にならない。

 

④中和反応の化学反応式を作る練習をしよう!!

覚えた強酸・弱酸、強塩基でまずは中和反応式の作り方をとことん練習!

ついでに塩(えん)の作り方も練習。これができないと、この先の計算問題は全然できないよ!

 

⑤塩の「分類」についてマスターしよう!

正塩、酸性塩、塩基性塩・・・それぞれの意味をきちんと理解!!

ついでに「複塩」についても覚えちゃおう。

 

⑥塩の「液性」についてマスターしよう!

⑤の分類とごっちゃにならないように。⑤は分類の仕方!ルールが違う。

ここでは塩(えん)を水に溶かしたら酸性、中性、塩基性のどれになるかを答えるもの。センター試験御用達問題なので気をつけようね!

 

簡単にですが路線を書いてみました。

まだまだたくさんありますが、全部書いちゃうと塾生に怒られちゃうのでこの辺で。

 

 

・・・もうひとつだけサービス!!

 

「食酢の問題」があるのですが、この問題は絶対にマスターしておいて欲しい。

これができないと、特に理系の子は国公立2次試験で問われる可能性が大である。

 

シュウ酸2水和物をメスフラスコを使用し、濃度を正確に調整した。その後、濃度不明の水酸化ナトリウム水溶液使い中和滴定で濃度を決定する。

 

なぜこの操作をしなきゃいけないのか?

 

水酸化ナトリウム水溶液をメスフラスコで溶液調整しても、濃度は「正確」にはならないですよ。その理由もしっかりと抑えよう。

 

そして、食酢を希釈して濃度測定 ⇒ もとの食酢の質量パーセント濃度を求める。

 

いつもお決まりのパターンで出題されるので、一回マスターしちゃえばなんてことはないのですが・・・やりたがらない。

 

この問題、%(パーセント)が絡むうえに、密度まで登場しちゃうからなんだよね。

 

ここがクリアできたら、ほぼ中和滴定は完成だね。

中和に関しては、地方国公立大はOK!!まずはここまでマスターしようね。

 

その先は・・・難関大への中和滴定である。

 

 

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